ケロミの業務日誌
2023.10.17
インボイス制度始動!お得意様との関係やいかに…!
季節はすっかり秋。澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込むと、なんだか頭も心も綺麗にリセットされるような気がします。
活気あふれる夏の終わりに一抹の寂しさも感じますが、お散歩コースにある金木犀の開花を心待ちにしながらつかの間の秋を満喫しています!
さて、10月に入り遂にインボイス制度の適用が始まりましたね。
入社三か月の新人ケロミも日々勉強を重ね、「インボイス制度」についてお客様とお話しする機会が何度かありました。
そしてその中で、結局のところ「この制度が自身の事業に与える影響は何なのか」という一番大切なところがお客様にとって見えにくくなっているのでは、と感じたのです。
まず、大前提として免税事業者はインボイスを発行できません。
今までであれば、本体価格1000円の商品に消費税100円を上乗せして1100円の請求をしていたところ、免税事業者はインボイスの発行ができないので消費税100円を上乗せした請求が難しくなります。つまり、免税事業者は消費税分だけ今までよりも売り上げが減少することになるのです。
もし、今までと同じ1100円の請求をするとすれば、それは本体価格が1000円から1100円に値上げされたのと同じであり、買い手からすれば10%のコストアップ。取引自体をやめてしまうことも大いに考えられます。
結果的に免税事業者は、消費税分の値引きを飲まないと仕事そのものを失ってしまう可能性もある、ということです。
また、ここまでの話からも分かるようにインボイス制度による免税事業者の負担増は、必ずしも免税事業者が負うとは限りません。
インボイス制度による負担額を売り手の免税事業者に転嫁できない部分は、免税事業者と取引をする買い手側が負担をしなくてはならないからです。
つまり、インボイス制度は、免税事業者だけでなく免税事業者と取引のある事業者にとっても大幅なコスト増加の可能性や取引条件の見直しが必要になります。
参考:インボイスと消費税の基本を学ぶ
消費税はその選択一つで納税額が大きく変わることもあるうえに、後から選択を訂正することができません。
インボイス制度への最適な対応方法がわからないなど、お悩みの際にはぜひ弊社をご活用ください♪